日常生活に密着した細かな取り決め
駐車場の使い方や管理組合への届出書類に関する取り決めなど、日常生活に関わる細かいルールを定めたのが「使用細則」等の細則です。管理規約には重要かつ基本的な事項を掲げておき、詳細は細則を定めて運用されるのが一般的です。
使用細則は、一般的にはその変更に関して過半数の普通決議で行えることが多いです。管理規約を改正するとなると、総会で特別決議(4分の3以上の賛成)を必要とします。しかし現実には、ある程度、臨機応変に変更を加える必要を加える必要のある場合も少なくありません。
そこで、より日常生活に即した内容については使用細則で規定しておくことで、より柔軟な運用が可能になります。マンション標準管理規約では、「使用細則の新設や変更は、総会出席者の議決権の過半数にあたる賛成が必要」と定めています。
使用細則では、共用部分、専有部分の使用方法や駐車場、駐輪場の使用方法、リフォームに関する規制等より具体的なルールを定めます。
マンションにとって必要なルールは、その都度の状況で変わってきます。マンションの実態に合わせて細則を適宜整備していくことが望ましいと思われます。